若手職員からのメッセージ09

Weekly福祉の星 内堀さん(社会福祉法人 七野会)

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Q1.福祉の仕事を選んだきっかけは?
A私は大学で法律学を学んでおり、介護の仕事は専門外でした。
ですが、私は以前より地域に密着した仕事がしたいと考え、一般企業も含め色々見て回った結果、この仕事を選びました。
自分が生まれ育った地域で、より近い距離で人の役に立てる仕事だと考えたからです。
高齢化が進む中、住み慣れた地域でその人らしく暮らすというごく当たり前に思えることも、実現が難しいのが現状です。
そういった方一人ひとりの力になりたいと考えています。

Q2.福祉の仕事で感じるやりがいは?
A私は特養で現場介護職として働いていますが、介護の仕事はきつい、大変というイメージが強いように思います。
確かに、施設における生活全般の援助を行なう中で、入居者さん一人一人に合わせた生活援助を行っていくのは日々苦労があります。
ですが、一番近い立場で援助を行う為、感謝の言葉を直接いただけた時が、この仕事をやっていて良かったと思える瞬間です。
また、援助というとどうしてもこちら側から一方的なものに捉えがちです。
私は認知症ケアを専門に取り組んでいますが、日々の生活の中で主体はあくまで入居者さんです。
それぞれの心身の状態や想いを把握し、それぞれが自主的に活力のある生活を送れるよう支援しています。
その中で、共に笑い、共に楽しめる関係性を構築していくことが仕事のやりがいにも繋がっています。

Q3.今までに一番心に残っている出来事は?
A私は入職より特養で働いていますが、特養ではターミナルケア(終末期のケア)が無くてはならないケアです。
その人が如何にその人らしく最後を迎えられるか、御家族との時間を大切に過ごしていただけるが重要です。
私が二年目の頃に担当させていただいた方ですが、ターミナル期に入りベッドから起きる事が出来ず、食事も食べられず、寝たきりの生活が続いていました。その方には、以前より週に一度旦那様が面会に来られ、食事の手伝いをされたり、車椅子を押して一緒に散歩されたりと、夫婦の時間を大切にされていた経緯がありました。
今の姿を見てご主人の口から「もう一度昔のように一緒に散歩がしたいな」という願いが聞かれました。
今まで夫婦の時間を何より大切にされてきたからこそ、最後にもう一度お二人の時間を作りたいと思い、看護師と話し合い、身体の負担も考え数分の間でしたが、車椅子に乗り一緒に散歩していただくことができました。
ご主人も、寝たきりであった入居者様も、その瞬間共に生き生きとした表情をされていました。
その数日後に入居者様は亡くなられましたが、あの時あの瞬間にお二人の時間を過ごしていただいた事は、大きな意味があったと思います。

Q4.これから福祉業界での就職を目指す方へのメッセージ
A介護の仕事にやりがいと希望を持ち入職される方も多いですが、離職率が高い職種として世間一般で認知されていることも事実です。
私が考えるに、それは入職までに思い描く想像と、実際に自身で体感する現実との不一致が原因ではないでしょうか。
思っていた仕事と違う、という結果にならない為にも、この仕事に興味のある方は是非福祉の現場を見てください。
そして、自分がこの仕事でどういったことにやりがいを持って働くのかを明確にしてください。
介護の仕事が大変であることも事実です。私も入職当時は身体介助やコミュニケーション等、様々な苦労をし、その人らしい生活の援助というものが如何に難しいかを実感しました。それぞれの生きてきた人生が異なるように、一人一人、その人に合ったケアが必要です。
ですが、その人の人生の一部、若しくは最後に関われるとても名誉ある仕事だと私は思います。

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