先輩インタビュー~福祉の星~

今までに一番心に残っている出来事は?

あるご利用者が亡くなられた時に、ご家族が「皆さんに看取ってもらえて、ここで過ごせて良かったです、ありがとうございました」と言ってもらえたことが一番心に残っています。施設に来られるまでのご利用者の人生は家族が一番知っているけど、施設での生活は私たち介護士が一番近くで、そして一番長く密接に関わっています。最期の時を家族が一緒に過ごせなくても、ご利用者がどのように施設で過ごして最期を迎えられたのかを私たちが家族に伝えることも仕事なのだと感じました。ご家族がそうやって声をかけて下さった時、亡くなった方の死を惜しみながらも「今までありがとう」と感謝の気持ちで送り出せる関係を築けるようにすることが出来たのかな、と思いました。日々のご利用者のサポートだけでなく、ご利用者とご家族を繋ぐ役割も出来たのかな、と凄く学んだことが今でも一番心に残っています。

西村さん(社会福祉法人 青谷福祉会)

ご夫婦で入所されていた方が、鶴橋にある自宅へ一度帰ってみたいと希望され、職員同士で計画をたてました。公共交通機関を使用し、電車では事前連絡にてスロープ等の準備をお願いしました。 到着し、ずっと住まわれていた家に入ると、ご近所の方々が大勢来られ、利用者様はもちろん職員の私にとっても大変良い思い出になりました。 昔の話をされている時など、施設での生活と違い、始終笑顔で普段見ることの出来ないご様子でした。ご家族の方も大変喜ばれ本当に行って良かったと思いました。

長野さん(医療法人 三幸会)

保護者の方から「家で○○先生とよく言っています。」と自分の名前をお家で言っていると聞いた時は、驚きと感動をしたのを覚えています。 1年目の私にとっては、その子どもとたくさん関わることが出来ていたのかなと喜ばしい気持ちにもなりました。

長束さん(社会福祉法人 ゆたか会)

この仕事は排泄などの汚いと思われる事を毎日行います。その他入浴介護など、とにかく体を使う肉体労働です。 体が資本なこの仕事ですが自分の体を痛めてしまう事もあります。 その一方で介助をさせていただくご利用者様から感謝の声や反応を見せて下さった事でやりがいを感じられたり、ご利用者様の笑顔を見る事で私も笑顔になりますし、辛い事や大変な事ばかりではありません。まずは体験してみて自分にあった職場を探してみて下さい。

福田さん(特定非営利活動法人 音希)

看取りを実施する際は、病院では医療処置を行いながら看取ることが多いですが、特養ではご家族が寝泊まりできる部屋を設け、ご家族と共に自然な形で看取りの介護を実施しています。 入社して初めて携わった看取りの際に、利用者様のご家族より、寝たきりになったが褥瘡はなく、穏やかな表情で最期を迎えることができたと感謝の言葉が心に残っています。

疋田さん(社会福祉法人 アイリス福祉会)

今の仕事に就いてまだ日の浅い頃に、未経験で仕事を始めた私を気に掛け、普段からよくお話をして下さる優しい利用者の方がいらっしゃいました。その方は亡くなられましたが、人の人生の最期に関わっていくことができる仕事なのだという実感と、限られた時間の中で何ができるのかと考えるきっかけになりました。

三澤さん(ヤマト株式会社)

看取りの入居者さんのケアをしたことです。少しでも長く生きていてもらいたいという想いがあったのですが、食べたくないのに無理に食事を勧めたりすることはその人の決定権を無視することになります。何より苦しむために最期の時まで生きていくのはおかしいと考えなおすようになりました。ある入居者さんの話なのですが、いつも日課でシルバーカーをおしてバルコニーの内側から夕陽を拝んでおられました。ある程度のことは自分でできていたのですが、年齢と共にできないことが増えていきました。やがて「ご飯を食べたくない」と自分の堅い意志で食事を食べなくなりました。身体は弱っていき、自分で動くことができなくなり、やがて看取り期に入りました。その方が旅立たれる前日に、いつもの場所で夕陽を拝んでもらうサポートを行なうことができました。残念ながらその方は旅立たれたのですが、充実したなんともいえない気持ちになりました。

橋本さん(社会福祉法人 青谷福祉会)

福祉の仕事を初めて、最も心に残っている出来事は、初めて一人で行った男性ご利用者様の入浴介助です。私は生まれたときから祖父がいなかったため、高齢の男性を深く関わる機会がほとんどありませんでした。そんな中での男性ご利用者様の入浴は、直前まで介助をうまく行うことができるのか、何を話せばよいのかと不安や緊張ばかりを感じていました。入浴介助中は緊張もあり、ほとんど記憶には残っていませんでしたが、入浴をい終えてから、背中を流したことや会話を思い返し、祖父がいれば、どんなふうにお風呂に入っていたのだろうかと考えていたことを今でも思い出します。

守主さん(社会福祉法人 柊野福祉会)

年長児の担任をした時の生活発表会です。その前の運動会では、普段から出来ていた演技が当日は上手くいかず、子どもたちはとても悔しそうにしていました。発表会の劇の取り組みが始まると、運動会の悔しさをバネに熱心に取り組む子どもたち。発表会本番では、運動会の分も頑張って大成功でした。劇の後、子どもたちが達成感で涙し、私も一緒に成功を分かち合って泣いたことは、一番心に残っている思い出です。

立川さん(社会福祉法人 育宝会)

初めての職場で利用者さんとも何を喋って良いかも分からず、認知症の方と関わるのが怖くて不安でした。そんな時その方に『孫みたいな子が入ってきて嬉しいわぁ』と言って頂いたり、笑顔を褒めて頂きました。その中で名前を覚えてくださった事がびっくりで嬉しかったです。何かしたいと思い、その方に会うのが楽しみで色々お話したことを覚えています。

赤川さん(株式会社 ツクイ)