先輩インタビュー~福祉の星~

福祉の仕事の面白いところは?

「人に、ダイレクトに関わっていける」ことです。私たちが向き合っているのは、いつだって「人」。ご利用者の困り事を聴き、一緒に考え、解決策を見出し、打開する。その過程で同僚と相談し、検討し、考察する。それらの中にはいつでも「人」がいます。目の前に相手がいることが、その人の表情を読むことや経過を見ていくことになり、それらを通して自分自身を見ることが出来ます。対人援助をしながら自己覚知や自己研鑽が出来るような気がしています。 とても抽象的になってしまいますが、ご利用者の波が自分に来て、自分の波も相手に及ぶ。その周辺には同僚や、ご利用者のご家族、関係機関の波も行ったり来たりしている。混じり合いながら、また新しい波を作りながら、身を委ねてみたり自分で波を立ててみたりすることがとても楽しいです。

金子さん(社会福祉法人 カトリック京都司教区カリタス会 総合福祉施設 東九条のぞみの園)

さまざまな他者が存在しているということを知り、そしてその人生に触れることができるということです。「それぞれの個性が大切」「現代社会においては多様性が重要」などと言われて久しいですが、いくらそうした言説を見聞きしたところで、その重要性は実際の人間と関わることでしか理解することはできないと思います。 福祉の仕事は、他者の人生に深く分け入る仕事ですから、「ああ、こういう他者がいて、こういう想いをもって人生を生きている。そしていま生きている他者の数だけ、また異なる人生があるんだ」という、その人間という存在の奥深さや複雑さを知ることにとても魅力を感じます。 保育の仕事は、子どもたちの未来に関わる仕事で、その分責任も重大ですし大変な仕事です。それでも、「この子どもたちはどんな人生を生きていくのだろう。どうすればこの子どもたちが幸せに生きていくことができるだろう」と、そんなことを考えながら子どもたちと関わることは本当に楽しいことだと思います。

小石さん(社会福祉法人 大原野児童福祉会)

利用者様とお話をしたり、季節に合わせた行事に参加したりすることが面白いです。

森垣さん(社会福祉法人 北丹後福祉会)

ご利用者が歌われる曲を知らないことも多く、家や職場で事前に調べたり、聴いたりしています。勉強も大変ですが、なんとか覚えて一緒に歌えると楽しいです。ご利用者と一緒にいるときは、常にまわりにも気を配って、事故や怪我がないように気を付けています。 初めてお宅を訪問した時に「あんたでは不安だわ」と利用者さんに言われた事があります。けれど、何度か訪問していくうちに「また来てーよ」と言っていただけた時は、心の底から「ヨッシャ!!」となりました。

谷原さん(社会福祉法人 北星会)

対人のお仕事なので、毎日何かしら変化があることです。知的障害がある方が多い施設で働いていますが、時々思いがけない発言や行動があったりして、楽しませてもらっています。自分が支援することによって、利用者さんが新しい技術を覚え、達成感や満足感を味わうことができ、自信を持ってくれた時は、自分もうれしくなります。  「子どもの居場所づくり事業」の仕事では、未来ある子どもたちに色々なことを吸収してもらえる場所にもなっており、とてもやりがいがあります。 子どもたちのキラキラした感性に、自分も刺激を受けています。

山田さん(社会福祉法人 白百合会)

個々人のいろいろな可能性を見出せるところです。介護は食事、排泄、入浴等の身の回りのことをお手伝いするだけではありません。今、この時代を生きておられるご入居者の人生をいかに楽しく充実して過ごしていただくかを考える大切な仕事でもあります。その方の力を活かすためにみんなで考え支えることで、気持ちが動き、ご自身でも思わぬ力が出る時、私たちも共に嬉しくなります。どうすれば、ご本人の力や笑顔が引き出せるのかチームのみんなで考え、実行します。その計画が成功した時はご本人だけでなく、支えるチーム全員で喜びを分かちあうことができます。介護という仕事はほんとうにおもしろいと心から思える瞬間です。

河島さん(社会福祉法人 京都社会事業財団 ライフ・イン京都)

様々な利用者と密なコミュニケーションがとれる事だと思います。利用者様は施設で生活されており、職員はその生活に深く関わる事になります。そのため、利用者様との間には、他の職業でのお客様と店員という関係ではなく、人と人との深い関係性がうまれます。私は以前、接客業や事務業をしてきましたがこれほどまでに人と深く関われる仕事はありませんでした。価値観の違い等で意見が合わないこともあります。 しかし、それ以上に分かり合えることはすばらしいことだと私は思います。

杉村さん(社会福祉法人 積慶園)

やっぱり子ども達の成長を間近で見られることですね。 2歳児の担任をしていた時のことなのですが、4月当初はまだ多くの子どもが着替えが自分自身では出来ないんです。初めは洋服を保育教諭の元に持ってきたり、腕が袖から抜けなくて泣いたりして、できないことをアピールするんです。それが夏ごろになると「やって!」「てつだって!」ってしてほしいことを言葉で伝えられるようになってきて、1年が終わるころには「みててな!」って自分で着替えられることを得意げに見せてくれるんです。  どういう関わりをしたら子どもの成長につながるか試行錯誤しながら、成長していく姿を一番近くで見られるところが面白いですね。

杉本さん(社会福祉法人 宇治福祉園)

保育の仕事をしていておもしろいと感じることは、日々の保育はもちろんですが、子どもの成長を感じられた時です。少しずつ声をかけて伝えていたことが伝わって変わってきている姿や、絵画などで生き生きとした絵を描くようになったり、お友だちに対しての対応の変化などに驚かされます。毎日同じように遊んでいるように見えても子どもなりによく考えているのだなぁと感心させられます。“自分だけ”ではなく、集団で過ごしていることで学ぶこともたくさんあると思います。 楽しいことだけでなく、葛藤やトラブル、苦戦することもありますが、乗り越えた時の子どもの自信のついた姿もすごく成長を感じます。

畑中さん(社会福祉法人 樫原福祉会)

デイサービスは、その日のお客様やご用意したレク、イベントによって、毎日その日のフロアの雰囲気が違うところです。その場でしか味わえない思い出ができます。ショートステイは、一人のお客様にじっくり向き合うのでサービスの質を追求しやすいと思います。数年にわたってお客様とご一緒している先輩は、長期的な変化も理解した上でケアを行っています。 それと、お客様から自分が生まれるずっと前の頃の、全く知らないお話をお聞きできることも新鮮で面白いです。長く生きてこられたお客様がお話されることは、やはり達観しているなぁと感心させられることが多いです。

長野さん(株式会社ユニマット リタイアメント・コミュニティ)