若手職員からのメッセージ181
利用者ご本人だけでなく、ご家族も一緒にサポートしたいと思ったのがきっかけ
Weekly福祉の星 山内さん(社会福祉法人 南丹市社会福祉協議会)
祖母が生前、要介護状態になったとき、支えていた母親の苦労を間近で見ていて介護する側のサポートも大切だと感じたこと、また、前職で、要介護状態になられた老夫婦に保険金支払いの手続きを行った際、果たしてこの少ないお金だけで何の役に立つのだろうかと感じたことがきっかけでした。当事者だけでなく、そのご家族も一緒にサポートしたいと心を動かされたことが大きいです。
日頃の支援を通して利用者と一緒に作業をする中で、利用者がこれまでできなかったことができるようになったり、苦手なことでもチャレンジされる姿に、私も励まされやりがいを感じます。昨日とは違う変化を少しでも見られると嬉しく、自分も頑張ろうと思えます。利用者の小さな変化が積み重なり、利用者とともに自分自身の成長へとつながることこそが、支援者としてのやりがいだと思っています。
晴れている日に、施設の駐車場で利用者と一緒にキャッチボールをします。最初は数人、男性の利用者しか参加していなかったのが、今では多くの女性利用者も自分でわざわざグローブを購入し、昼休みのキャッチボールに参加されるのを楽しみされています。作業の合間のリフレッシュ、ボールをコントロールすることが気持ちのコントロールにもつながっていると思います。今までは、ただ見ていただけの方、興味もなかった方が笑顔で参加されているのはとても嬉しいです。
福祉の現場では、専門性の知識・技能はもちろん必要であると思います。ただし、特に福祉職は、人と人との関わりが重要なので、専門性を向上させる以前に「人として」ということがとても大切だと思います。挨拶、表情、言葉づかい、取り組む姿勢など、当たり前のことを常に意識することが、とても大切です。このことは、利用者に対してだけでなく、職場内においても大切です。豊かな人間性があってこその専門性であると私は思います。