若手職員からのメッセージ633

人生の最後を手伝う経験は、他の仕事に代えられない宝です。

Weekly福祉の星 笠井さん(社会福祉法人 青谷福祉会)

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今までに一番心に残っている出来事は?

答え

とある入居者とのかかわりです。当時私は入職して数ヶ月で、大学で学んだことは活かせず、介護技術も素人同然でした。そんな私のつたないトイレ介助を、終えたときに必ず「ご苦労様」と声を掛けてくれる入居者がいました。  ある日のつたない介助が終わると、この入居者は「よく出来ました。」と笑顔を見せてくれました。私は「今の感じ!?」と思わずタメ口で返しましたが、「いまの1番よかったよ。」と答えてくれました。この時、入居者にとって最適な介助の感覚をつかみ、私も自信を持つことが出来ました。  介護に"コレ"という万能な技術は存在しませんが、やはり自分がしっくりきている感覚というものは必要です。この時の「よく出来ました。」は今でも私の支えとなっています。  この方の「よく出来ました。」はもう聞くことが出来ません。ですが、一瞬のかかわりは一生ものです。自分の何倍もの時間を過ごしてきた人たちとの出会いと、人生の最後を手伝う経験は、他の仕事に代えられない宝です。

仕事をする上での必須アイテムは?

答え

首にかけるタオルです。想像の通り体を動かす仕事ですので、汗をめちゃくちゃかきます。滝のごとしです。元々私は汗っかきなので、これが無ければ大変ですね。施設内でタオルをかけて働く職員は見かけないので、自分のトレードマークだと自称しています。

しんどいことはどんなこと?

答え

用件が重なることです。例えば夜勤業務中に、自立度の高い人はトイレ介助を希望する際にコールを鳴らします。これがとことん重なるんです。不思議と同時に鳴ります。個々の転倒リスクなど踏まえて優先順位を決めさせてもらいますが、やはり「早くしなきゃ早くしなきゃ」と焦ってしんどい思いを毎回しています。人間を相手にする仕事なので、そういっためぐり合わせがあるんです。もはや神秘です。

これから福祉業界での就職を目指す方へのメッセージ

答え

福祉業界は昔から3K、薄給などなにかとマイナスなイメージを持たれやすい業界です。間違ってはいませんが、不正解です。そんなにマイナスな世界ならとっくに潰れています。それでも在り続けるのは、世の中に必要としている人がいるから。非常にシンプルな話です。まだまだこれから業界は育ちます、百聞は一見に如かず、です。

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