若手職員からのメッセージ825
まずは経験してみて自分に合うかどうかを見定めるのもいいかと思います
Weekly福祉の星 竹内さん(社会福祉法人 京都聴覚言語障害者福祉協会)
※法人情報はこちらからご覧ください福祉の仕事を選んだきっかけは?

私には聴覚障害をもった両親がいます。日常生活の中で自然に両親の手話通訳をしていた私にとって、「障害者」というのは当たり前の存在でした。 その後、保育、幼稚園教諭などの子どもと関わる仕事がしたいと思った私は福祉系の大学へ進学し、児童福祉や障害者福祉を学びました。そして就職活動の際に今の職場の説明会に参加し、自分では当たり前に過ごしていた日常や、家族との会話や通訳として使っていた手話などの経験がもしかしたら役立てられるかもしれない。と感じたことが、この仕事を選んだきっかけです。
仕事をする上での必須アイテムは?

主にろう者(聴覚障害者)を対象とした事業なので、手話の知識が必要になります。また一緒に働いている中にもろう者の職員がいるので、仕事の内容を共有するだけでも一苦労です。ですが、先輩方やろう者の職員もこちらがわかりやすいように教えてくださるので、すぐに覚えることができます。仕事の中に必ず手話がついてくるので最初は上手くコミュニ―ケーションがとれず大変だとは思いますが、日々自分の手話の技術が上達しているのが実感できます。
未経験でもやっていける?

やはり最初は不安だらけでしたが、周りの先輩方や上司が事細かにアドバイスしてくださるので、未経験であったとしてもすぐに慣れることができます。 わたしの動きに対して、間違っていたり、足りない部分があった時は、なぜなのか、どうすればいいのかをわたしが納得するまで教えてくださり、良い動きができた時には「ありがとう。」「助かった。」などの言葉をすぐにかけてくださるので、仕事への自信や意欲の向上にも繋がりました。
これから福祉業界での就職を目指す方へのメッセージ

福祉はいろいろとマイナスなイメージを持たれがちな職業ですが、どのような業種も実際に経験してみないと見えるものも見えてきません。少しでも興味があるのなら、まずは経験してみて自分に合うかどうかを見定めるのもいいかと思います。そして合わないなと感じたら他の業種を目指せばいいと思います。このコロナ禍で就活生の皆様も大変でしょうが、後悔してもいいのでまずは思い切って飛び込んでみるのも良いかなと思います。